小学校5年生に「「1/2+1/3」の答えに近いものを次の中から選べ」という質問し、(A)0、(B)1、(C)2、(D)5の選択肢があります。 あるいは「分数の1/2と1/3では、どちらが大きい?」という問題があります。後者の正答率は、49.7%と半数以下という結果がありました。前者の問題の場合、通分で5/6という計算まではできても、ぴったりの数字がないので、(D)5を選ぶ子が多いそうです。分数の本質的な意味を理解できていないようなのです。後者の場合、一つのリンゴを3つに等分したものと2つに等分したものの大きさをイメージできれば間違えないはずなのですが、3の上に1つと2の上に1つ載っていると考える、3.5と2.5のようにイメージして1/3の方が大きいと思ってしまうようです。
答えに近いものは?→https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/091800417/111100047/
正解率49.7%は→ https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/091800417/111100048/
正解率49.7%は、分布の平均値を示していて、実際は正規分布にはなっていないのです。「2つこぶ」の分布になっています。品質工学では、分離できるように水準を広くとってくださいとか、平均値を用いず、全てのデータを解析に用いなければならないとしています。平均すると、ものの本質を見落としがちになりますので、注意が必要です。