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タイトルが奇抜!

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うんこの世界」(著者:アダム・ハート 発行所:晶文社)を紹介します。細菌に関する真面目な本です。トイレで便を流すことから話が始まります。以下にキーポイントをまとめておきます。

  • 糞便を流す際は、便器の蓋は閉めてから流しましょう。そうしないと、菌がエアロゾルとなって、いろいろな箇所に付着します。
  • 糞便由来の細菌汚染の比率:手を洗わない人(44%)、水洗の人(23%)、石鹸で洗った人(8%)
  • 手洗い後の乾燥は、ペーパータオルが最善、ハンドドライヤーは送風による循環の可能性が否定できない。ハンドドライヤーに紫外線ランプが付いているものがありますが、私は信用できず、ペーパータオルか自前のハンカチにしています。
  • キッチンでの菌の汚染源は、まな板、スポンジ生の鶏肉を切る場合は、要注意です。
  • 抗生物質耐性菌の対策として、隔離された洞窟にいる菌から新規の抗生物質を得る方法を見出すという方法以外に、「分子版バッキーボール」を用いて細胞を破壊する手法が研究されている。例えば、→https://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/est/070822_est_nano_pierce_microbes.html
  • 植物繊維が少ない肉中心の食事をすると、窒素に富むNーニトロソ化合物が腸内で生成される。この物質は遺伝毒性がありDNAに深刻な問題をもたらし、結腸がんになる可能性が高くなる。
  • 一卵性双生児の腸内細菌群は、二卵性双生児より似かよっており、遺伝的特性の影響を受けている。遺伝については、つい先日「遺伝じゃない?」で取り上げました。腸内細菌は、遺伝とも深い関係があるようです。

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