医療統計解析する無料のソフト「EZR」を紹介します。以前に紹介した「R」の医療版のようです。インストールして使ってみました。
資料はこちら → EZR
p.1 Windows版のインストールは、①https://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/download.html にアクセス、②下方にスクロールしてアンダーライン部をクリックして、③インストールすると④アイコンが表示されます。⑤アイコンをクリックすると2つの画面が表示されます。
p.2 Mac版のインストールは、やや面倒です。(1)https://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmedOSX.html にアクセスすると方法が書かれています。EZRをインストールする前に、(2)http://xquartz.macosforge.orgにアクセスし、Xquartz Ver.2.85をインストールしておいてください。この通りに実施すると右下のように英語のRコマンダが表示されます。英語でも構わない場合は、次のページは読み飛ばしてください。
p.3 Rコマンダを日本語にする方法です。最初は、Rコマンダが表示されなくなってしまいました。そこで、Xquartzをゴミ箱に捨て、アンインストール実施後、Xquartz Ver.2.8.0をインストールした結果無事、日本語のRコマンダが表示されました。Windowsに比べるとやや厄介でした。
p.4 ⑥「経時的な群の検定法は?」内にあるExcelデータを並べ替えた左端のデータ範囲を選択してコピーします。EZRの起動画面において、⑦ファイル→データのインポート→ ファイルまたは〜データを読み込むをクリックすると右上の画面が表示されますので、⑧必要事項にチェックをいれてOKクリックすると、Excelのデータを読み込みます。
p.5 ⑨「表示」をクリックすると、右端に表が見えるのですが、移動できないし拡大もできないと思います。⑩表にカーソルを置き右クリック→最大化をクリックすると、画面の左端に読み込んだデータの表が現れます。
p.6 ⑫統計解析→ 生存期間の解析→ 生存曲線の記述と〜(Logrank検定)を順番にクリックすると左下が表示されるので、⑬観察期間、イベントおよび群別する変数などを選択してOKをクリックすると⑭生存曲線が表示されます。Excelで作成した右下図と同様のグラフになりました。Excelのようにデータを整理する必要がないので、効率的で便利です。しかも「打ち切り」のデータに基づき、打ち切りポイントを描いてくれます(青丸)。
これからも、しばしばEZRを用いた統計事例を説明していきたいと思います。