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赤は赤?

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父が息子に語る哲学の書」(著者:スコット・ハーショヴィッツ 発行所:ダイモンド社)を読み始めました。550ページほど(厚さ30mm程)の分量があり、しかも哲学書ということなので、読み終えられるか心配なところですが、読み始めは順調です。哲学者が二人の息子と生活をしている中での出来事を哲学的に考察しています。著者自身が子どもの頃、すでに哲学者の素養があったように思えます。幼稚園児の著者が、お母さんに「ママには赤はどんな色に見えるの?」と質問し、母親は赤い色のものを示しながら回答するのですが、納得できず「ママにはその赤が、ぼくの青みたいに見えているかもしれないでしょ?」と堂々巡りの問答が続きます。この事象を哲学では「逆転スペクトル」とか「逆転クオリア」と呼ぶそうです。その人の頭の中に入って見てみないと、赤を赤と見ているのか、青を赤と見ているのかわからないことになります。誰もが子どもの頃そのような疑問を持った経験があると思います。大人よりも幼稚園児の方が、より哲学的なのかもしれません。

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