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年齢が分岐点

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進化と進歩、材と財」で、一時廃れた「教養」の重要性が見直されてきたという話を取り上げました。先日新刊本コーナーから借りてきた685ページ(厚さ4cm)の「世界のエリートが学んでいる教養書必読100冊を1冊にまとめてみた」(著者:永井孝尚 発行所:KADOKAWA)を読み始めました。西洋哲学、政治・経済・社会学、東洋思想、歴史・アート・文学、サイエンス、数学・エンジニアリングの6つのカテゴリーに分かれています。この類の本は最初から読むと挫折するので、興味のある「数学・エンジニアリング」から読み始めています。本のエッセンスが理解しやすくまとめられているので、とても参考になります。

数学・エンジニアリング」に章に登場する「因果の推論の科学」(著者:ジューディア・パール 発行所:文藝春秋)を読んでみたくなりました。運動するとコレステロール値が上がるという左図のような相関があったとします。正しいでしょうか? 常識からすると逆のような気がしますね。因果には3つのパターンがあり、これは「フォーク(分岐)」というパターンに該当します。間違いやすいパターンの一つです。年齢が高くなると、健康のために運動するようになる。という相関と、年齢と共にコレステロールが増加するという相関を合わせたものが左図になります。QC7つ道具に「層別」という手法があります。全てのデータを用いるのではなく、年齢ごとに層別にしてみたのが、右図です。どの年齢においても、運動量が大きければコレステロール値は低下する常識と合致しています。 この事例では、「年齢」が「交絡因子」になっているのです。相関関係と因果関係は注意して見ておく必要がある良い事例です。

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