トピックス 品質管理

失敗の記録が重要

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品質を安定化するために、イメージしていることを図にしてみました。

資料はこちら → 安定品質の仕組

p.1  従前は、FMEAFTAを用いた活動が主でした(左図)。FMEAは製品を構成するパーツ故障モードを洗い出して、影響するリスクをリストアップしていくボトムアップ手法です(p.2)。FTAは、品質情報などを得た場合に、「なぜなぜ分析」を用いて原因を探っていくトップダウン手法です(p.3)。これらのリストを裏付けるためには、データが全てあると考えます。そのために、設計段階では品質工学生産移管後MT法T法を活用していく必要があります。そして、これらのデータサイエンスは、技術蓄積として記録に残して欲しいと思います。特に失敗事例の明文化は重要です。上手くいかなかった事象は、技術報告書に残らず、担当者の頭の中に記憶と残されておりますが、客観的なデータが残らないことが多いと思います。定性的に、「こうすると上手くいかなかった」という記憶があると、解決策を狭めたり、モグラ叩きになってしまうことが多いと思います。

MT法やT法を用いてデータを解析するソフトが市販されています。ソフトを持っていても、使わないと道具と一緒で錆びついてしまいます。私が、以前導入したソフトが行方不明になってしまい残念です。有効活用してもらいたいものです。

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