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どちらが効果的?

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以前「χ2検定の適用例は多い!」でχ2検定を取り上げましたが説明不足もありましたので、一つの事例を用いて説明します。既にご存知の方は再確認してみてください。何度も目にすることで、使い方を覚えていくと思います。

資料はこちら → χ2検定 その2

p.1 キャンペーンABをして、どちらが効果的であったか?という判断をする必要がある場合、中央の表にある購入率を算出して、キャンペーンAの方が効果があると単純に判断していませんか? 数字上はそうですが、訪問数が異なり単純には比較できません。こんな場合にχ2検定を用います。先ずは、購入しない・購入する場合の期待値をキャンペーンA及びBについて算出します。下の表に計算式も入れておきます。青字が期待値です。期待値を縦横で合計した値が合計値と一致することをご確認ください。

p.2 表の下にある統計量χ2を求める算出式に表の数値を代入して求めます。2.16となります。有意水準α5%となる閾値p.3の表あるいはExcel関数のCHIINV(確率,自由度)を用いて求めます。A及びBの2つの因子があるので、自由度f=2-1=1です。α=0.05です。閾値は3.84です。統計量2.16は閾値3.84より小さいので、結論は「キャンペーンAとBは、5%の有意水準では有意差があるとは言えない」となります。

p.4及びp.5は、以前示した事例です。同様の方法で計算しています。

同じデータでも結論が変わってしまいます。投資して失敗する可能性もありますので、データ処理には注意しなければいけませんね。

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