「文系も理系もハマる数学クイズ」(著者:横山明日希 発行所:青春出版社)に掲載の問題と、以前研修で出題した問題が類似しているのですが、結果が反対なのです。資料をご覧ください。
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p.1 図Aの青線と赤線で切断して、図Bのように並べ替えます。図AとBの面積を計算すると、図Aは169、図Bは168となります。 面積が減少しています。なぜでしょうか?
p.2 図Aの青線で切断して、図Bのように並び替えます。マス(□)の個数をカウントすると図Bの方が1個多いのです。なぜ? この問題が、研修で出題したものです。 上述の問題と類似しています。 p.1では面積が減少、この問題では増加しているのです。 なぜでしょうか?
p.3 三角形(赤線)の勾配と台形の一部を三角形(緑線)としてみなして、各々の斜辺の勾配を算出します。前者の勾配が0.3846⋯、後者が0.375と計算されます。 三角形と台形の線は同一直線上にないのです。従って、ピンク色の部分で、三角形と台形が重なっているのです。この重なりにより図Bの方が面積が減少しているのです。
p.4 この場合、並べ替えると、斜め方向に隙間が生じます。この隙間の面積分だけマス(□)が増加するように見えてしまうのです。
人間の脳は微妙なズレは無視して、直線とみなしてしまうようにできているようです。騙されないように気をつけましょうね。