「地名から読み解く日本列島」(著者:火田博文 発行所:彩図社)を紹介します。この本の中から話題を幾つかピックアップし、私が他の情報を加えて資料をを作成してみました。
資料はこちら → 地名の由来
p.1 「斑鳩」の里には「イカル」という鳥が生息していたので、この地名が名付けられたそうです。この鳥の鳴き声は「イカルコキー」「キーキーコーキー」と聞こえるそうです。 疑がり深い私は、YouTubeでチェックしてみました。 どちらにも聞こえないですが。皆さんはいかがでしょうか?
鳴き声の動画です → https://www.youtube.com/watch?v=IPQYmtuQLMs と https://www.youtube.com/watch?v=3xOtvzACovA
「ハナミズキ」で有名な歌手の名前、一青窈(ひとと よう)は読めましたか? この「一青(ひとと)」は、石川県の地名としてあります。シトド(ホオジロ、ホウアカ、アオジ)が訛ってヒトトになりました。この読み方に「一青」という漢字を当てたようです。アオジは黄緑の鳥なのですが古代は青という表現しかなかったのでアオジと呼ばれています。青信号、青りんご、青菜と一緒ですね。
P.2 富士山は①~③のような意味を持っています。日本全国にある「富士」は320以上もあるそうです。次のWebsiteで場所を確認してみてください。以前の「一番低い富士は?」もご覧ください。
全国の富士 → http://fuji55.sakura.ne.jp/index_nihonfuji/nihonfuji.html
p.3 京都の「朱雀大路」や「化野」の由来は結構怖いものがありますね。現在の千本通が旧平安京の朱雀大路で中央の南北の通りです。現在の中心は東にズレています。朱雀大路の南端に羅城門跡がありますが、若い頃場所を見つけるのに苦労した覚えがあります。この朱雀大路の北に「蓮台野」という風葬場所があり、千本の卒塔婆が立っていたそうです。 「化」の「ヒ」は人を逆さにした「死体」の象形文字です。にんべんが生きた人なので、生から死への変化という意味が「化」にはあります。お化けはそういう意味だったのですね。
p.4 東京の「日比谷」は、昔は海だったようです。海苔や牡蠣の養殖に使う筏(いかだ)を篊(ひび)と呼んでいたので、ここから「ひびや」という地名がついたそうです。以前のブログ「日比谷は海で渋谷駅は谷底に」をご覧ください。当時の海岸線を見てください。
p.5 これらの地名はどこにあるでしょうか? 探してみてください。
上述の本には、他にもたくさんの珍しい地名が登場し、由来が説明されています。興味がある方は是非読んでみてください。