何冊か平行して読んでいる本の一つ「世界5大神話入門」(著者:中村圭志 発行所:Discover)を紹介します。今までも、ギリシャ神話や日本神話の本を読んだことがあります。 この本は、登場人物の語り口で語られているのが特徴で、面白いです。登場人物のホンネがわかるような書きっぷりです。登場人物一名当たり4ページぐらいの割り当てでそのうち2ページがイラストです。現在、日本神話とギリシャ神話を読み終えました。この二つの神話を表にまとめてみました。結構共通点があります。
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3種の神器として、勾玉・鏡・草薙の剣がありますが、アマテラスとスサノヲが占いする際にアマテラスの勾玉とスサノヲの剣をかみ砕いて5名の男神と3名の女神が生まれたそうです。オオクニシがニニギに国を譲ります。ニニギとコノハサクヤヒメの子供にウミサチ(海彦)とヤマサチ(山彦)、ヤマサチの2代後の子が神武天皇だそうです。ここから天皇家が現代まで続いているのですね。
一方、ギリシャ神話は複雑です。母親が息子と結ばれたり、息子が父親を滅ぼしたり、一夫多妻であったりします。エロス(=キューピッド)は、神話のはじまりの頃に既に存在しているのに、アプロディア(=ヴィーナス)の息子になっています。ゼウスの子供が人間界にもたくさんいて、よく知られた名前の人物が登場してきます。ゼウスにより星座にさせられたものもたくさんいます。 日本神話の黄泉の国は、ギリシャ神話では冥界と呼ばれています。植物の種子のように一時的に休止している状態を冥界と解釈することもあるようです。日本のスクナビコは種の霊です。ギリシャ神話のペルセボネが冥界にいる時が冬で、神々がいる現世にいる時が春から秋だそうです。 日本の八百万の神とギリシャ神話の神々は類似性が高いと思います。
まだ、インド・中東・北欧・その他の神話が残っていますが、同じような話が出てくると思います。「スターウォーズのメッセージは・・」で話題にした「千の顔をもつ英雄」の本でもそうでした。スターウォーズが人気あるのは、人間に共通した思想が含まれて共感するからだと思います。