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パラメータが多く悩む時は・・・

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どんな商品がユーザーに求められているかを調べる手法に「コンジョイント分析」があります。品質工学で用いる直交表を利用しますので、今まで本ブログや研修で学んだ方は、理解が速いと思います。 この手法は、いろいろな分野で活用できますので、技術系だけでなく利用価値は大きいと思います。パラメータが多く迷う時にも使えます。

資料をご覧ください。 → コンジョイント分析

Excelファイルはこちらです。 → コンジョイント分析

p.1 どんなスマホをユーザーが求めているかについて、アンケート調査して傾向を掴みたいとします。①先ずはスマホの仕様の項目をリストアップします。今回は、画面~アプリまでの7項目を選び、各項目につき水準1と2の2者選択のアンケートにします。右下のような直交表を用います。今回は項目が7つですので、質問のプロファイルがNo.1~8L18直交表の割付表を利用します。質問用紙はプロファイルNo.1~8までの8枚で、一番買いたいものを8点買いたくないものを1点として評点をつけてもらいます。プロファイルNo.1の内容が左の方に書いておきました。直交表のプロファイルNo.1の行を見ると全て水準1ですので、上の表水準1の内容が記載しています。他のプロファイルNo.についても直交表上の表を見ながらアンケートを作成します。 直交表の右端の赤枠内の評点は、複数人のアンケートした結果の平均を示しています。分かり易いように1~8を並べてあります。実際は同じ数値になったり、小数点がつくかもしれません。

p.2 いろいろな処理の仕方があるようですが、今回は重回帰分析を用います。Excelの分析ツール内にある「回帰分析」をクリックして、右のようなポップアップがでてきたら、枠、及びの部分に該当するセル範囲を入力後OKをクリックすると、左下の実行結果が得られます。右下の式の係数が、左下内に算出されています。係数が大きい程、その項目の寄与が大きいことを示しています。係数が正の場合は水準1より2の方を選択係数が負の場合は水準2より水準1を選択していることを示します。

p.3 p.1の上の表を縦に並び変えp.2で算出した係数を書き込みます。その右隣は絶対値を書き込みます。その右隣はその値に-1/2を掛けた値水準1、一つおいた右には1/2の値を書き込み水準2とします。寄与率絶対値の係数をその合計(今回は10)で割って百分率にした値です。絶対値は水準1と2の差を意味します。その合計は、全ての項目の差の和です。寄与率とは、合計値に対して、各項目の差がどのくらいの比率であるかを計算しているのです。次のグラフを見ていただければ、イメージがわくと思います。

p.4 上のグラフは、品質工学で出てくる「要因効果図」そのものです。前ページの水準1(枠内)2(ピンク枠内)の値をプロットしています。正にある水準をユーザーは望んでいます。また傾きが大きい(すなわち水準1と2の差が大きい)ほどユーザーの選択の優先度(寄与率)が高いことを示しています。下の棒グラフが寄与率を示しています。カメラが前後についていて、防水仕様、アプリがあることをユーザーは望んでいる訳です。

いかがでしたか? 商品選定、不動産物件選定、観光地選定など種々の傾向分析に使えそうです。

重回帰分析については → 「適正価格は勘で決める?」で説明しましたので、をご参照ください

 

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