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情報が仕事をする?

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エントロピーは通常増大すると考えられていますが、減少させる方法が模索されています。その一つが「情報」というファクターを利用しようという試みです。説明するのが大変なので、次のWikipediaの中の「シラードのエンジン」の部分をお読みください。

シラードのエンジン → マクスウェルの悪魔

要約すると、気体分子が閉じ込められている容器に仕切板を入れた際に右にいる情報を得て仕切りを左に、左にいる情報を得てに右に動く際に仕切板が仕事をします。 右か左かの情報を得て仕事をします。この際に情報がメモリーに残されています。このメモリーを消すためには仕事が必要で、消さなければ仕事を続けることになるようです。 熱力学情報を掛け合わせたエンジンです。 情報を知ることにより、秩序化してエントロピーは減少するが、情報がないと混沌つまりエントロピーが高いということになります。 ただし、情報を得るのにエネルギーが必要なので、まだ永久機関とはならないようです。

ジャルジンスキーは「情報エンジン」を考案しました。→ https://www.youtube.com/watch?v=00TyIShzR6o

中央の棒にボートを漕ぐパドルが複数付いていて、下に動いています。赤い棒が2本あり、左側の棒は切れ目があります。一部に羽根があるリングが自由に回転方法を変えて、パドルを切れ目の手前か後方に押し込みますが、右の棒に邪魔されているので、手前に来て、下に移動していきます。手前を1後方を0とコード化します。最初パドルが後方に全部ある状態、全て0ですのでメモリーが空の状態です。中央の棒が下がり始めると、手前に来るパドルも現れるので1001100・・のようにある種の情報になります。中央の棒は反時計方向に回転しますので、仕事をしていることになります。

以上、情報が仕事をするという話でした。

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