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静電気の力で飛ぶ?

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図書館の新刊本から「クモの奇妙な世界」(著者:馬場友希 発行所:家の光協会)を紹介します。 私の家族では、クモ目の敵にして殺してしまう人とクモは害虫を捕食してくれるので殺さない人に二分されます。 私の場合、クモの姿は好きではありませんが、害虫駆除してくれるので殺さないようにしています。 芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を昔読んだからかもしれませんが。 では、面白いトピックだけ紹介します。 先ず、「クモは海を渡れるか?」 という疑問です。 もし可能だとしたら、水面をアメンボのように走る? 空を飛ぶ? 水中を泳ぐ? どれも現実的です。 いずれでもない方法があるのです。 次の動画を見てください。

動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=Ja4oMFOoK50

いかがですか? 静電気を利用しているのです。 しかも飛ぶタイミングは触覚にあるセンサで検知しています。 糸に静電気をチャージして飛んでいきます。この動作を「バルーニング(ballooning)」と呼ぶそうです。以前のブログ「静電気は面白い!!」で説明した「電気クラゲ」のおもちゃ同じ原理ですね。 私の車は、とってもとってもクモの巣が張られてしまうのですが、もしかするとボディーの静電気のためかもしれません。自然界の生物が、その小さな個体の中に優れたセンサを保有し、科学の原理を利用している事実を知り驚くばかりです。

これ以外にも面白い話はありますので、興味のある方読んでみてください。文章だけですので、気味は悪くないです。この本に登場するクモの興味のある動画を見つけました。

クモが本当にゴキブリを捕食してくれるのか?アシダカグモ」です。 → https://www.youtube.com/watch?v=6BUb3cXFsBQ

クジャクが綺麗な羽を拡げるような動作をする「クジャククモ」。動きが滑稽 → https://www.youtube.com/watch?v=d_yYC5r8xMI

ハシリグモ」は水中の小魚を捕食することがあります。 この動画が面白いのは、潜れない「ハシリグモ」がいるようなのです。クモの世界にも得手・不得手があるのですね。 → https://www.youtube.com/watch?v=j8VUSxU3Ags

最近、港で毒クモが発見されて大騒ぎになりましたが、クモの毒は捕食するために用いるので、人間に影響を与える毒は少ないようです。ただ、噛まれたときの痛さやアナフィラキシーショックもありますので、毒クモは素手で触ることは避けた方がよさそうです。 「クモは嫌い」と決め込んでしまうと、発展性は止まってしまいます。 是非、好奇心を持って眺めて欲しいと思います。

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