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理解を速めるには、すぐ行動

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直感でわかる数学」の最後に畑村先生の「語録」がついています。 本文よりむしろこちらの文章を読みながら、縦に首を振っていました。「数学がわからない」とは、自分が意識していない「テンプレート」と物事が合致しないことだそうです。 このテンプレートとは、「考えの脈略」だそうです。 考えの道筋考え方あるいはレシピのようなものだと思います。 私が言っている「引き出し」はそのテンプレートの入れ物ですね。 先生は、このテンプレートをどうすれば作れるか?という問いに対して、「行動しなさい(=からだを使って動くこと、まわりをよく見ること)」と言っています。理解の速さ深さは、テンプレートをいくつ作っているかで決まるそうです。 毎日の生活の中で、テンプレートは増えていき、直ぐ役に立たないかもしれませんが、潜在能力を蓄えていくはずです。

畑村先生が中学生の頃、「人と山の間に電信柱が立っています。電信柱の高さ、電信柱と人の距離がわかっています。山の高さを知るにはどうすればよいですか?」という問題に対しての解答を「山の下から人までの距離がわかれば、相似形を利用してわかるね」と説明したそうです。 当時の畑村先生は、「その距離はどう測るの?」「トンネル掘って、山の真下ってどうやってわかるの?」と質問攻めしたそうです。 当時の畑村先生のテンプレートとこの問題は合致していなかったことで理解が進まなかったようです。

ちなみに、ボーイスカウトハンドブックでは、こんなやり方で計測しています。  → 簡易計測 

以前、富士山の高さを簡易計測でスカウトに計測させた時は、予め計測場所と富士山の距離を地図で求めておきました。トンネル掘らなくても済みますね。 いろんな計測が出ていますが、基本は相似な三角形の比で計算しています。実際に、行動して計測してみると、学校で相似を学ぶより有益かもしれません。

 

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