ラングドンシリーズの第1作目に「天使と悪魔」(著者:ダン・ブラウン 発行:角川文庫)があります。「ダヴィンチコード」が売れて、それ以前に書かれていたこの本も脚光を浴びました。 欧州原子核研究機構セレンの科学者レオナルド・ヴェトラは「反物質」を生成し格納容器に閉じ込めていたのですが、何者かに盗まれ彼は暗殺されました。ウィキペディアによると、「反物質」は、ある物質と比して質量とスピンが全く同じで、構成する素粒子の電荷などが全く逆の性質を持つ反粒子によって組成される物質。例えば、電子はマイナスの電荷を持つが、反電子(陽電子)はプラスの電荷を持つ。中性子と反中性子は電荷を持たないが、中性子はクォーク、反中性子は反クォークから構成されている。物質と反物質が衝突すると対消滅を起こし、質量がエネルギーとなって放出されます。「天使と悪魔」では、これを利用して権威を高めるための手段にしようとした訳です。悪用すると、非常に危険な物質となります。
現時点では、原発事故で生じた放射能の半減期が何十年もなるために、溶けだした核燃料を取り出した後は、おそらく地中深くに格納されるのでしょう。上述の「反物質」を上手く使って処理できないのかなと、ふと思いました。その時に出て来るエネルギーの処理方法は考えなければいけませんが。 ただ、この「反物質」は自然界には存在し難いため、人工的につくる必要があることと、その「反物質」をどうやって閉じ込めておくかが課題になります。 陽電子ならば、正電荷で荷電した球体の中にでも閉じ込めておくのでしょうか?
原発事故で思い出しました。現在、凍土で地下水の流入を防いでいますが、未だに汚染水をタンクに貯蔵しているようです。処理はどうするのでしょうか? あんなにタンクが溜っていってしまって。 素人的発想では、大型の逆浸透膜(RO)や電気再生式純水装置を用いて汚染物質を濃縮していけば良いと思うのですが、難しい課題でもあるのでしょうか? また脱線してしまいました。
反物質は、自然界に存在しないと上述しましたが、一瞬であれば雷発生時に存在することを京大の先生が発見したそうです。クリックしてください→ http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/171123_1.html
なんとかこの「反物質」を平和利用できるような研究が叶うといいですね。