小標本のデータを有効活用するために、シミュレーションを用いる方法を説明します。
資料はこちら → ブートストラップ法2
p.1 60歳未満5名と60歳以上6名に5段階レベルのアンケート調査した結果の表です。この結果を乱数を用いて乱数の大小の順番を付けます。このNo.に対応する元データを振り分けます。
p.2 ①、②60歳未満と60歳以上の平均値の差の絶対値を計算します。③赤枠の領域をアクティブにした後、データ→what-if分析→データテーブルとし、列の代入セルに「z1」を入れてOKをクリックすると、赤枠内に998回差の絶対値を計算した結果が現れます。 ④差の絶対値が元データの値2.0より大きい回数を全体の998回で割った値がp値です。 Excelの「what-if分析」を使いこなせれば、事務作業が効率化されそうです。
p.3 10回同様にして平均値、差の絶対値およびp値を算出した表とグラフです。p値が0.05より小さいことより、シミュレーションにより、アンケートの解析結果の信頼性があることを示しています。
昨日と同様、小標本の少ないデータであっても、シミュレーションの回数を増やすと解析結果の信頼性が向上しますので、有効活用しましょう。