新学期が始まるというのに、新型コロナウィルスのお蔭で、学校が始まるのが延期されたところが多くあるようです。 私が担当している研修もオンラインで実施することになりそうです。 今まで、講義から演習に移してきたので、どうやって実施するか悩ましいところです。 我々の世代はface to faceに慣れてきたので、正直困っています。
本日の話題は、「現代に共鳴する昔話」(著者:石井正己 発行所:三弥井書店)からです。 皆さん、5社で出版している国語の教科書に共通して掲載している昔話は何かご存知ですか? 「おおきなかぶ」だそうです。これはロシア民話だそうです。なぜ人気があるかと言うと、おじいさん、おばあさん、孫、猫、ネズミと大きい方から小さい方に累積、反復やリズムが表現されており、演劇にしたり遊びにすることもできるバリエーションが多いので教材にし易いことがあるようです。 皆さんは幾つ昔話を知っていますか? 光村図書の「こくご 一下」に「むかしばなしいっぱい」が載っています。次の資料ご覧ください。
資料はこちら → むかしばなし
p.1 幾つ昔話があるか探してみてください。
p.2 赤丸で囲ったところが19箇所あります。 右端にタイトルを並べておきますので、どの赤丸が対応するかチェックしてみてください。 私の場合、タイトルは知っていても、どんな話か内容まで覚えていないものが結構たくさんありました。
昔話は時代的背景による流行り廃りがあります。 桃太郎は、日露戦争以降の軍国主義の時代に人気があった昔話で、鬼の退治後に宝物をとって来ますが、最近は鬼が連れ去った女性をお嫁さんにするというストーリーになってきているようです。 「笠地蔵」あるいは「かさこじぞう」は、心温まる昔話ですが、最近ある男の子が「お地蔵様はただの石だから、寒いも冷たいもないだろう」と言ったという話が載っています。 科学的にはそうですが、寒そうだから笠を上げるという「優しさ」がないのは悲しいことです。 現代、何でも「○○ファースト」という利己主義的者が多く、「優しさ」を昔話から学んで共感・共鳴して欲しいですね。
小さいお子さんが居られる方は、是非「読み聞かせ」をしてあげてください。 どうしても時間がとれない方は、こんな動画サイトがあります。
動画サイト → https://www.youtube.com/channel/UCw54jAyufLhz31v5bDGju8w
サッカー少年ならサッカー選手が読む動画あります → https://www.youtube.com/watch?v=UR7EkWWAC58