昨日、ニュートリノとカミオカンデの話をしました。カミオカンデにニュートリノを検出する光電子増倍管がありますが、直径約50cmもある大きな真空管です。若い方は真空管と言っても見たことも聞いたこともないと思います。これだけ大きな真空管を作る技術は、日本人の職人にしかできない誇れる技術だと思います。この光電子増倍管を製造している浜松ホトニクスの前社長の故・晝馬輝夫さんは壮大な夢を語っておられました。 例えば、地球でもすり抜けていくニュートリノを用いて地球の断層CTスキャンをすれば、資源の分布を見つけることができる。という話をされていました。日本列島地下に資源がなくとも、周囲の海洋資源が見つかれば、日本にとっても利がありますね。
講演 → http://www.sunfront21.org/act/number/049/002.html
晝馬さんは、先見の明があります。光創生大学院大学を創生して、光を用いたいろいろな研究を行っています。 例えば、重水素・三重水素を用いたレーザー核融合です。 この技術のユニークなところは、重水素を人工イクラのようにプラスチックのビーズ内に閉じ込めて、連続的に落下させて、レーザーを照射するところです。以下の動画をご覧ください。 福島原発に、この重水素や三重水素が入った水が大量にあるので、濃縮して使えないでしょうか?
レーザー核融合の動画 → https://www.youtube.com/watch?v=Ubk4unV1WG0
晝馬さんは「できないと言わずに、やってみろ」という本を出版しているようですので、読んでみたいと思います。
科学技術の発達は、夢のあるところに育ちます。日本が生き延びていくために、是非、皆さんも大きな夢を持って欲しいと思います。