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スターウォーズのメッセージは・・

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スターウォーズに影響を与えたと言われている「千の顔を持つ英雄 上下」(著者:ジョーゼフ・キャンベル 発行所:早川書房)を読み始めました。最初の印象は、眠くなりそうな気がしていたのですが、読んでいるうちにペースが上がってきました。世界には、いろいろな宗教神話が存在していますが、著者のキャンベル共通点があると言っています。日本では八百万の神で、どこにでも神様がいるとしていますが、世界的にもいろいろな神様が居られます。唯一の神なんていないのですね。第1章の途中ですが、忘れない内にまとめておきます。

資料はこちらです → 千の顔をもつ英雄

p.1 「英雄」と言われる人はたくさんいますが、英雄になるまでの過程には共通性があるようです。現在の日常世界において、神から「冒険への召命」があり、旅たちます。「超越した世界」で旅をしていると途方もない力に出会い決定的な勝利をします。その後、日常世界に戻って仲間に恵みをもたらすことになります。こうようなサイクルが、共通しているそうです。 スターウォーズの「フォースの覚醒」などのヒントになっているのでしょうか?

p.2 「神話的な旅の第1段階」に「冒険への召命」があると著者は言っています。いろいろなお伽話や神話の例を挙げて説明されています。例えば、左上は「カエルの王子」です。王女が池に黄金のボールを落とすとカエルが出て来て、「願いを聞いてくれたらボールを取ってきてやる」といいます。王女が承諾するとボールを拾ってきてくれるのですが、怖くなってボールを持って逃げてしまいます。その後、どうなったかはご想像に任せます。 このカエル冥界の蛇であったりの場合が多いそうですが、子供に聞かせると怖がるのでカエルに変えているそうです。このカエルの言葉が、冒険への召命なのです。 左下は手塚治虫の「仏陀」の引用です。裕福な王子に神が老人、病人や死者を見せて旅に出ることを促しています。 右上アーサー王が気味の悪い獣の唸り声を聞いている場面。右下は、ロシアに伝わるボジャノーイ爺さんという水の精です。頭の毛が薄く、樽のような腹、頬はぽっちゃり、緑の服を着たやんちゃな人食い鬼でもあります。この姿、スターウォーズに出てくる「ジャバ」に似ていませんか?

p.3 「冒険への召命」を拒否する例です。ミノス王ポセイドンから牡牛を預かり、返さなかったため、王妃に呪いがかけられ半牛半人の「ミノタウロス」が生まれ、隠すために迷宮(ラビュリントス)を建設しますが、ポセイドンに毎年生贄を差し出す罰は消えませんでした。テセウスミノタウロスを討ってようやく平和が戻ります。 拒否すると、災いが生じる例です。

p.4 これも拒否の例です。エロース(キューピッド)金の矢をゼウスの子アポロンに射ます。当たると恋に落ちます。鉛の矢ダプネーに射ると恋を拒みます。アポロンが追いかけ、ダプネーが逃げます。ダプネーはアポロンにつかまり、くどかれますが拒否し、父親に助けを求めて月桂樹になってしまうのです。そこで、アポロンは寵愛の月桂樹の葉勝者の王冠を作ることにしました。

p.5 冒険に旅立つと、保護者あるいは自然を超越した力の助けがあります。アメリカの先住人では「蜘蛛ばあさん」がその役割を担っています。生きたワシから抜いた羽につけたドリームキャッチャーが御守になると告げます。2004年に先住民の大会が近くで開催された際に、ドリームキャッチャーを自作したものが、我家の寝室にいまだにぶら下がっています。 力の助けや保護者の例をにしました。

p.6 「世界のへそ」という言葉が登場します。「へそ」は中心という意味に近いです。オーストラリアのエアーズロックも先住民にとってのへそだそうです。世界各地にへそが存在します。 日本のへそは各地が名乗り上げていますね。日本のへそは意味が違うかもしれませんが。

いかがですか? スターウォーズのメッセージを知りたい方は、是非読んでみてください。

 

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