チコちゃんに怒られるかもしれません。音楽は好きなのですが、知らないで済ましてきたことがあります。例えば、ドレミファをドイツ語で言うことが良くあります。吹奏楽の場合、ピアノと違う調子の楽器が多いので、指揮者は「実音でA(アー)の音出して」とか「G(ゲー)の音吹いて」と指示します。吹奏楽で使うトランペットはB♭なので、ドの音を吹くとピアノの音より1音低いシの♭になります。 ドレミファソラシドはイタリア語で、ドイツ語で言う場合は、C(ツェー)、D(デー)、E(エー)、F(エフ)、G(ゲー)、A(アー)、H(ハー)と呼びます。英語では、C,D,E,F,G,A,Bと呼びます。日本語では、ハニホヘトイロと呼びます。1)先ず、どうしてAやイから始まらないの? 2)「シ」を英語では「B」と呼ぶのにドイツ語はなぜ「H(ハー)」なの? という疑問を以前から持っていました。 この疑問を、本日図書館から借りてきた新刊本「ちゃんとした音楽理論を読む前に読んでおく本 増補版」(著者:侘美秀俊 発行所:Rittor Mudic)を読んでスッキリしました。
1)なぜド=Cが音の基準か? → 古代ギリシャではラ=Aの音を基準にしていて、時代が進む中でド=Cからの音の並びに落ち着いたそうです。チューニングをラ=Aでしたり、弦楽器の1本は必ず開放(指を押さえないで弾く)でラ=Aの音がでる弦があるのは、その名残です。時報もラ=Aの音です。88鍵盤のピアノの一番低い音もラ=Aだそうです。
2)シの音名、英語はB(ビー)なのにドイツ語はH(ハー)なのか? → 昔、シの音の高さが2種類あったそうです。低いシ(現在のシの♭)と高いシ(現在のシ)です。低い方をb、高い方をhとしたそうです。この本では、「鉛筆の硬いHと柔らかいBに似ている」と解説しています。この喩え面白い。
「ドの♯」「レの♭」「シのダブル♯」何れも同じ音なのに、どうして別の表現をするか? → 「マスオさんの奥さん」「波平の長女」「タラちゃんのお母さん」を例に説明しています。同じ「サザエさん」です。上の答えは、アニメのストーリーは同じでも役割に応じて呼名を変えるという意味だそうです。 例えば、「かえるのうた」は、C→D→E→F→E→D→Cと音が変わっていきます。これを半音高く移調するとC#→D#→E#→F#→E#→D#→C#となります。 5線上でこの音符を結んでいくと、Fが頂点の山の様な形になります。E#はFと同じ音なので、「C#→D#→F→F#→E#→D#→C#」と書き換えてしまうとFとF#のところが平らな山の形になって変わってしまいますし、Eが登場しなくなってしまいます。ストーリー(山の形)は変えずに読み方だけを変えるということです。
いかがでしたか? この本、他にも音程の話やコードの話も面白そうです。
サウンドオブミュージックに出てくる「ドレミの歌」の英語の歌詞と日本語の歌詞を比べてみました。 英語の歌詞のラは、他になかったのでしょうか? それともウィット?ジュリー・アンドリュースの歌声爽やかでしたね。→ https://www.youtube.com/watch?v=I3mO0tjTwOs
「シ」の発音「ティ」あるいは「チ」と聞こえませんか?
Do (Doe) – a deer a female deer Do (Doe/ドゥ) は鹿、メス鹿のこと → ドはドーナツのド
Re (Ray) – a drop of golden sun Re (Ray/レィ) は黄金の太陽の光 → レーはレモンのレ
Mi (Me) – a name I call myselfMi (Me /ミー) は名前、自分を呼ぶときの(名前)→ ミはみんなのミ
Fa (Far) – a long long way to run Fa (Far/ファ) 走っていく長い長い道のり → ファはファイトのファ
So (Sew) – a needle pulling thread So (Sew/ソ) は針で糸を引くこと → ソは青い空
La (La) – a note to follow So La (La/ラ) はソに続く音 → ラはラッパのラ
Ti (Tea) – a drink with jam and bread Ti (Tea /ティ) はジャムとパンにあう飲みもの → シは幸せよ
That will bring us back to Doそれからドに戻るのよ → さあ、歌いましょう