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なんだかわからないけれど使う

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「トンデモと科学のあいだ」(著者:田口善弘 発行所:講談社選書メチエ)を紹介します。著者は、荒唐無稽な「トンデモ」と、私たちが絶対視しがちな「正しい科学」の境界線が曖昧であるかについて、アリストテレスから最新の生成AIに至るまでの物理学・科学史における事例に基づき説明しています。中身のブラックボックスな生成AIは、「なんだかわからないけれど、現実にうまくいくなら使えばいい」というスタンスで、ニュートンやアインシュタイン等が悪戦苦闘してきたプロセスと類似していると述べています。著者がAIについて語っている動画は、→ https://www.youtube.com/watch?v=FHgZ10beMAw&list=PL-JiREStAuYK0hKXtw4YuIzA1xNI-hjgd

以下が本の要約です。

  • ニュートンの万有引力: 離れたもの同士が何もない空間を挟んで引き合うという概念は、当時のヨーロッパでは「 」として激しい非難を浴びましたが、ニュートンは原因の解明(なぜ引き合うか)を放棄し、数学的に現実を完璧に説明した
  • アインシュタインの相対性理論: それまで電磁波を伝えるために宇宙を満たしていると信じられていた謎の物質「エーテル」を「必要ない」と切り捨て、世界の成り立ちを根底からひっくり返した
  • 熱素説とカルノー・サイクル: 熱機関の効率を示す極めて重要な「カルノー・サイクル」は、当時主流だった「熱は物質(熱素=カロリック)である」という、現在では完全に否定された間違ったトンデモ仮説をベースに導き出された
  • ナビエ–ストークス方程式: 流体の動きを表し、現代の気象予測や航空機設計に不可欠なこの方程式は、実は導出のプロセスがツッコミどころ満載(トンデモ感がある)ですが、「なぜか現実とメチャクチャよく合う」という理由で、現代でもそのまま使われています

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