「教科書の名作で哲学する」(著者:小川仁志 発行所:教育出版)を紹介します。以下に目次を記します。哲学というと、難しく思われるかもしれませんが、「‥‥?」という問いかけで考えると、より柔軟に、より深く思考するためのユニークなヒントが得られるそうです。例えば、「大きなかぶ」の原作はロシアだそうです。すると、大きなカブはロシア皇帝、引手は民衆を意味しているかもしれないそうです。あるいは、おじいさんからネズミまでエネルギーが伝わる、世代を通じて知恵を伝えていくとも考えられます。カブを地球とみることもできます。いろいろと見方を変えることで思考の拡がりがでてきますね。
1『おおきな かぶ』で哲学する:かぶは何のメタファーなのか?掛け声は何を生み出しているのか?結局人間の方が大きかったのか?助けが凄すぎてはいけないのはなぜ?どうして人間は懸命になって引っ張ろうとするのか?
2『スイミー』で哲学する:みんなと違うのはいいことなのだろうか?どうして自分一人だけが生き残ったのか?海はどうして面白いんだろう?なぜ逃げるが勝ちなのか?アイデアはどうやって生まれるのだろう?
3『お手がみ』:人はなぜ手紙をやりとりするのだろう?悲しまない方がいいのだろうか?待つというのはどういう気持ちなのだろう?よりによってかたつむりに頼んだわけは?親友ってそんなに特別なんだろうか?
4『モチモチの木』:木は何を教えてくれているのか?お化けは消えないのか?夜と昼は何が違うのか?勇気は何からできているのだろうか?なぜおじいちゃんと過ごす時間は特別なのか?
5『白いぼうし』:不思議は不思議なのか?帽子は何を隠しているのか?なぜ匂いを消さない方がいいのか?子どもはどこが大人と違うのか?どうしてタクシーでの会話を覚えているのか?
6『一つの花』:戦争とは何を意味するのだろう?一つというのは肯定的か否定的か?親子の関係はどこが特別なのか?どうして十年一昔なのか?人はどうして花を添えるのか?
7『ごんぎつね』:なぜごんぎつねは悲劇でなければならないのか?兵十がAIに相談していたらどうなっていたか?どうして誰かが気になるのだろう?モノは何を考えているのだろうか?情景に何の意味があるのだろう?
8『少年の日の思い出』:少年は何を叫んでいるのか?思い出はなぜセピア色なのか?なぜ神は人間に嫉妬を与えのか?なぜ人は何かを集めたくなるのか?欲望は否定的なものなのか?
9『走れメロス』:走ることで何が変わるのか?体は意識の乗り物なのか?信頼はなぜ讃えられるのか?全力はいったい何を変えるのか?私は誰?
10『故郷』:再会はなぜ切ないのか?記憶から逃れることはできるのか?希望はどこから来てどこに行くのか?人生は自分で決められるのか?故郷は帰る場所なのか?
おわりに 僕らは考えていい、どこまでも考えていい