今まで読んでいないジャンルの本を読んでいます。というか、眺めています。その本は、「天然樹脂ハンドブック」(著者:山下智道 発行所:文一総合出版)です。樹脂といえば石油から合成された合成樹脂、つまりプラスチックが主流ですが、天然由来の樹脂は、古くから存在しています。有名なのは、漆や松脂ですね。桜は、散ってしまいましたが、ソメイヨシノの樹脂は桜餅のような芳香がするそうです。主成分は「クマリン」です。ウメは、杏仁のような芳香がし、モモは、食用樹脂として台湾では人気のスイーツだそうです。味わってみたいものです。エゴノキの樹脂は、バニリンが入っているので、バニラのような甘い芳香がするようです。エゾマツ、カラマツ、アカマツ、ヒノキやスギの樹脂の匂いは、リラックスさせる作用があります。森林浴が良いのはこれらの樹脂の匂いが漂っているからなのでしょう。源氏物語に登場するビャクダンは、ニュージーランドでは、悪霊払いの呪文を唱える儀式で用いるようです。「沈香(じんこう)」の最高品質のものを「伽羅(きゃら)」と呼んで、織田信長などの権力者が香木として使っていました。天然樹脂は奥が深そうです。