「ネズミはなぜ回し車で走るのか」の理由として、「楽しいから」ということをどう検証するか?ですが、喜びの声を観測したそうです。ラットは嬉しいと50kHzの超音波を発声するそうです。仲間遊び、交尾や腹や背中を撫でた際にも発声します。人間が「わぁーい」とか「いぇーい」と発声しているのと同じです。人間の可聴周波数に変換する「バットディテクター」で観測できます。「バット」はコウモリですね。ネズミのお腹を撫でた際の声をお聴きください。
ネズミの声→ https://www.youtube.com/watch?v=gCtFr4WO6Ts
Exercise reward induces appetitive 50-kHz calls in rats, Heyse N.C., Physiology Behavior (2015) Aug 1:147:131-40に面白い実験が掲載されています。よく走るラット、ほとんどはしらないラットそして回し車が動かないようにして走れないラットの3つのグループに分けて、出発前の箱での喜びの発声回数と、回し車の入って箱内での喜びの発生回数を2週間繰り返した観測結果のグラフをご覧ください。よく走るラットは、日ごとに喜びの発声回数が上昇しています。ほとんど走らないラットは発声回数が低迷しています。面白いのは、走りたいのに、回し車が回らないグループの結果です。出発前は、走りたいのでウキウキして発声回数が多いのですが、回し車のある部屋では、発生回数が落ち込んでいます。走りたいのに走れず落ち込んでいる姿が目に浮かびます。期待させて裏切られているのです。出発前も発生回数が頭打ちになり、このまま続けると落ち込んでいきそうです。モチベーションも下がりますね。以上の結果より、「楽しさ」は大事なことがわかりますね。