「博報堂のすごい雑談」(著者:岡田庄生 発行所:SBクリエイティブ)の次に「ロジカルコミュニケーション」(著者:高橋昌一郎 発行所:フォレスト出版)を読んでいますが、アウトプット→雑談→コミュニケーションというような連想ゲームをやっているようにつながってきました。面白い事例がありましたので、紹介します。
資料をご覧ください → ロジカル・コミュニケーションその1
p.1 右図のような三角関係があります。XさんはJさんと交際しており、JさんとKさんは親友です。最近、XさんはKさんに恋しました。将来的に、どうすればよいでしょうか? 解決策のアイデアは、いろいろあります。単純には、「XさんがKさんに告白する」と「告白しない」の2通りです。「告白する」場合、XさんがKさんにふられたら、再び、Jさんと仲良くなれる。Jさんも愛想をつかして離れる。Kさんが受け入れたら、Jさんと別れる。あるいは二股で交際する。などなどいろいろなシチュエーションが考えられます。「告白しない」場合、Xさんは頭を冷やすために、修行の旅に出るというユニークなアイデアもあります。 左図のように、この人間関係には8つの組合せがあります。〇は良好、×は絶縁です。選択肢がたくさんあると、判断できなくなる(ヒックの法則)というのが人間の習性ですね。そこで、点数化して、大小関係をみれば判断しやすくなります。
p.2 左図は「論理的思考」の説明図です。上述の問題を解決する際に、「告白」に賛成、反対に意見がある場合、論点を3つほど設定して、賛成と反対に関して検証していきます。右図は、「バランス理論」の説明図です。「ハイダー理論」とも呼ばれています。Pは主体、Oは他者、Xが対象になります。現状が上の図だとします。Pさんは猫Xが嫌いなので不均衡(-)、Oさんは好きなので均衡(+)、PさんとOさんは好意を持っているので均衡(+)です。状態は、3つの符号の掛算で表します。一番上の状態は、〔-〕×(+)×(+)=(-)で不均衡です。世の中の出来事は均衡になろうとします。均衡(+)になるのは、下の3つの場合で、表にまとめました。均衡になる事象は「2階微分の意味は?」のように数式で表すことができます。