先日「どこがネック?」で紹介した「ザ・ゴール」に引き続き「ザ・ゴール2 思考プロセス」(著者:エリヤフ・ゴールドラット 発行所:ダイヤモンド社)を読み終わりました。「ザ・ゴール」よりも、読むのに骨が折れましたが、こちらのほうが課題解決の手法として役に立つ気がしています。ストーリーは、工場長だった主人公のアレックスが副社長及び多角化事業の責任者として事業を立て直し中に、株主代表の社外取締役により、事業の売却を求められます。その際に、社外取締役と「現状問題構造ツリー」を用いて、有利な売却を目指して、最終的には社外取締役に認められて次期CEO候補になるところで終わります。いろいろな問題解決手法が書かれていますが、今回は、「現状問題構造ツリー」を紹介します。
資料はこちら → 現状問題構造ツリー
アレックスが社外取締役の認識を改めさせるために、一緒に「現状問題構造ツリー」を完成させていきます。手順は、以下のとおりです。資料のツリーは、上述の本の記載内容を図にしたものです。文章だけの部分もあったので、結構、図にするのは大変でした。循環する部分もあります。このツリーのコアはUDE5の「マネージャーは部分最適化を達成することで、会社を運営しようとしている」であることがわかりました。
- UDE(Undesirable Effects):好ましくない結果を、リストアップする
- UDE同士の原因と結果の因果関係を探して、線で結ぶ
- コアの根本原因に絞る
- 対処する問題を決める