TEDで再生回数が多かったトークを紹介します。面白いので、是非ご覧ください。
ハンス・ロスリングのトーク→ https://www.youtube.com/watch?v=Sm5xF-UYgdg
トークの内容を資料にまとめてみました。→ ファクトフルネス
p.1 ギャップマインダー財団(ハンス・ロスリング氏の上司であり息子のオーラ・ロスリングが設立)の「無知解消プロジェクト」の3つの質問を、ハンス・ロスリングがTED会場に投げかけます。3択問題です。考えてみてください。「学生は考えて解答に時間がかかるが、皆さんは速い」と会場の聴衆を持ち上げているトークも面白い。
p.2 解答1の正解は「C」です。ハンス・ロスリングの故郷スェーデン、TEDの聴衆、そしてチンパンジーの正答率をご覧ください。「TEDの聴衆はチンパンジーと同程度」と言って笑わせています。解答2の正解も「C」です。豊かな国の人々は、「貧困はなくならない」と考えるバイアスが働いているようです。
p.3 解答3も多くの人が間違えます。まだまだ女性差別があるという古い情報が残っているためです。左下のショットは、ハンス・ロスリングが長い指し棒を持って説明しているところです。ポインターでなく、指し棒であることが笑いを誘っています。
p.4 「世界中の1歳児の何%がはしかに対するワクチンを接種しているか?」という質問に対して、報道しているマスメディアの記者でさえも誤答するようです。1975年と2014年の日当を比較すると、貧困者と金持ちという2つのコブは解消し、ひとつコブに変化しています。この事実も、ほとんどの人は認識できていないようです。
p.5 以上の質問に正解するためには、種々のバイアスを解消する必要があります。ヒトはどうしても「最悪」「危険」を基準に考えてしまうので、「良い方向にいく」とか「危険に出会うことは少ない」という考えに変える必要があります。また、多くが平均なところに存在することを意識して、バイアスを回避します。
ハンス・ロスリングは、これ以外にもTEDに登場しているようです。探してみてください。