昨日の続きです。統計の要素を用いて、もうすこし考えてみます。
資料はこちら → 仕事・統計その2
p.1 適正な受注金額を設定する際に、正規分布と期待値を利用します。悲観的ストーリーの場合は30万円、楽観的ストーリーの場合は200万円、平均は100万円とします。±σが中間値として70%の確率で受注され、悲観及び楽観ストーリーの場合は、各々15%の確率とします。これらの値を用いて期待値を算出すると、104.5万円となります。ほぼ平均値になります。妥当性はありそうです。
p.2 納期見積りを統計的に考えてみます。左図をご覧ください。通常納期3日とします。稀に遅れても2日とすると納期5日です。これが最低ラインとすると、3日より速いのはOKですから、正規分布の緑の確率84%で納品できると言えます。 右図です。適正価格レンジが2~4万円の商品を売る場合、アンカリング(サバ読み)で「4万円でどうですか?」と売主が顧客に聞きます。顧客は「もうちょっとまけて」と値引き交渉します。商品の底値が2万円なので、売主は「3万円でOK」と妥協します。
日常の業務や生活において、根拠を求められる場面があります。そんな場合に、統計的な確率を用いて交渉すると説得しやすいと思います。