「ファシリテーション実践講座」(著者:大野栄一 発行所:日本実業出版)のはじめにを読むと面白い例え話が載っていたので紹介します。
資料はこちら → ファシリテーションその1
p.1 「課題1 羊が17匹います。父親が長男に2分の1、二男に3分の1そして三男に9分の1を分配するように遺言しました。どのように分ければ良いでしょうか?」という課題です。どのように解決すれば良いでしょうか? 少し考えてみてください。
p.2 解決法は、通りすがりの賢者が1頭の羊をあげるから分配してごらんと言います。合計18頭になり上手く分配できて、1頭余ります。お礼に賢者に1頭返して、めでたしめでたしとなります。誰にも不満がない解決策となりました。
p.3 似たような課題2はいかがでしょうか? 今度は11頭です。
p.4 賢者の様子を見ていた隣人が真似をして1頭差し上げると言いました。今度は1頭も余らず分配でき、隣人の持っていた羊は戻らず大損でした。落語のオチのような話でした。
著者が上述の話を取り上げたのは、「経営資源」を追加せずに現状打破する方法に導くファシリテーションを理想とすることを述べたかったようです。限られた経営資源の中で、いかに課題解決するかには賢者のような智慧出しが必要ですね。