ベイズの定理は、何度か取り上げてきました。事前・事後確率の式を忘れると計算できなくな離ますが、表を用いると、式を覚えていなくとも計算可能です。
資料はこちら → ベイズ統計12
p.1 「問題1 以下の情報があります
- 良い天気の日には40%の確率でよい写真が撮れる
- 毎年、この時期だと60%の確率で良い天気になる
- 自分の力量だと、天候に関わらずよい写真が撮れるのは30%ぐらい
では、よい写真が撮れたときによい天気である確率は?」
p.2 左上の図あるいは右下の表を書くことをお勧めします。問題文でわかっている情報を青字で示しました。良い天気の時によい写真が撮れる確率は40%なので、0.6×0.4=0.24が全体の中での比率です。この値が決まれば、あとは足し算、引き算により表を埋めていきます。今回求めたいのは、よい写真が撮れた時がよい天気である確率ですので、表の赤枠内だけを考えればよいのです。赤枠以外の数値は消去しても問題ありません。良い天気の0.24が合計0.3のどのくらいを占めるかを計算すればよいのです。0.24÷0.3=0.8(80%)となります。
p.3 「問題2 以下の情報があります
- 病気Xでは、10万人に20人の割合で罹患する
- 病気Xの罹患者に検査薬Yを投与すると、80%の確率で陽性になる
- 健康な人に検査薬Yを投与すると、95%の確率で陰性になる
あなたが検査薬Yで陽性の時、実際に病気Xに罹患している確率(%)は?」
p.4 上記問題の情報を表にして、今回は赤枠の陽性のみに着目すれば求めることができます。陰性の数値は無視しても構いません。