昨日NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ていたら、校正者の大西寿男氏が登場しました。まだの方は、NHKプラスでご覧ください。校正者というと誤字脱字を訂正してくれる方であると思いますが、大西氏は桁違いの校正者です。一字一句チェックするのはもちろんですが、例えば湖の水深に関する記述があるとWebサイト、図書館あるいは国土地理院の資料より納得いくまで正確な値を調べ上げるのです。「リアス式海岸」とあると即座に「式」に✖️を書き込みます。博学でないとできないですね。小説の作者が「ギターを立たせる」という表現した場合、正しくは「ギターを立てる」なので、普通は訂正するところですが、悩みに悩んで線だけを書いて判断を作者に委ねることにしたり、場合によっては一文を削除した方が良いとコメントするところがあるようで、破格の校正者です。校正料は1字0.5円だそうです。上下2冊の単行本で18万円ぐらいにしかならず、納期が2週間ぐらいで仕上げなければいけないようです。非常にハードな仕事だと思いますが、こだわり持っての仕事は本当にプロそのものです。私のブログを校正してもらったら、赤ペンだらけになりそうです。
大西さんの校正セミナー → https://www.youtube.com/watch?v=8GvJiPsdnic 資料が見れないのが残念です。