植物のコミュニケーションについては「植物のコミュニケーション法は?」などで何度も取り上げましたが、昨日のNHKスペシャル「超・進化論(1)植物からのメッセージ」を見ていたら興味深い研究の映像が見られました。NHKプラスでしばらく見れますので、是非ご覧ください。YouTubeにも一部の動画がありました。 植物は、音・光・圧力・重力あるいは化学物質など20以上のセンサを持っており、虫や動物に対する防御あるいは山火事の後の芽生えなどに備えた対応をしているようです。 映像は消えてしまうので、メモ的に資料にまとめて見ました。
資料はこちら → 植物ネットワーク
YouTubeの動画 → https://www.youtube.com/watch?v=94OKuOrqalg
p.1 高感度な実体蛍光顕微鏡を用いると、アオムシが葉っぱを食べる際に、葉に化学物質(毒)が生成され、食べていない葉にも同様な化学物質(毒)が生成されていることが観測できるようです。
p.2 先ず、アオムシに食べられると、グルタミンが生成され、続いてカルシウムイオンが各部署に伝達されて毒になる化学物質を生成するようです。人体の神経シナプスにおいてもグルタミンが放出後、身体中に信号が伝達されていきます。 植物の中でも、似た動きがあるわけです。
p.3 植物は、揮発性物質を放出して、離れた植物とコミュニケーションを図ります。虫がいる、いない葉っぱを隣り合わせで、実体蛍光顕微鏡で見ると、最初虫なしの葉には発光現象が見れませんが、しばらくすると光り始めます。その際に、左下のような揮発性物質が検出されています。この揮発性物質を用いて、周囲の植物に危険を知らせているのです。
p.4 植物は繰り返し接触されると、成長を抑制します。 また、植物は好きな匂いを嗅ぎ分けて、寄生する植物を選択しています。
p.5 木は根から菌糸に光合成で得られた養分を渡すかわりに、菌糸からは土中になる窒素・リン・カリをもらっています。持ちつ持たれつの関係になっています。 日陰にある若い木に対しても菌糸ネットワークにより養分を供給しています。 若い木以外の木々についてもコミュニケーションのネットワークが形成されているのです。
前にも取り上げましたが、植物は動けない分、目に見えないところで、種々のコミュニケーションを図る仕組みを持っているようです。この部分では、動物より高等かもしれません。
本日の相田みつを語録は、「あなたのこころが きれいだから なんでもきれいに 見えるんだなあ」