コロナウィルスは悪者ですが、役に立つウィルスも研究されています。例えば、たんぱく質が規則的に集合化した高分子集合体である繊維状ウイルスを用いて高導電率フィルムを形成する研究があります。 従前の導電性ポリマーより、ミクロな単位で規則性を形成できるところがミソですね。
ウィルスの熱伝導体 → https://www.jst.go.jp/pr/announce/20180403/index.html
MITのベルチャー博士はM13バクテリオファージを用いたバッテリーを開発中です。以下のTEDをご覧ください。現在電気自動車やスマホなどバッテリーが欠かせない存在ですが、バッテリー製造過程では有害物質や二酸化炭素も産生します。ベルチャー博士は、ウィルスを用いたクリーンなバッテリー製造を狙って研究しているようです。
ウィルスのバッテリーのTED→ https://youtu.be/SFW0TEFKCxk
「ファージディスプレー法」という免疫システムの分子構成要素を研究する手法を用いて、M13バクテリオファージの配列を変えてバッテリーを構成していす。
ファージディスプレー技術の説明はこちら → https://jhupo.org/data/proteomeletters/16006.pdf
ウィルスや微生物には利用できる未知のパワーが潜んでいるので、研究分野として面白いと思います。