世の中グローバル化が進み、異文化との接触の機会が増えてきていると思います。「PNAS September 16, 2003 100 (19) 11163-11170」に面白い研究が載っています。
資料をご覧ください。 → インターフェースデザインその7
p.1 問1 あなたは牛と背景のどちらに注目しますか? 問2 以下の3つのオブジェクトの内から関係がある2つを選択し、その理由は? 問3 Target Objectはどちらのグループに分類されますか?
p.2 問1 欧米人は牛に、東アジア人は背景に注目する割合が高いそうです。 問2 米国人は「ニワトリと牛」、中国人は「牛と草」を選択するようです。米国人は同じ動物という理由で選択し、中国人は牛は草を食べるという関連性で選択しました。 問3では、東アジア人は少しでも似ている特徴を有する家族という理由でグループ1を選択します。欧米人は、茎が短いという特徴が同じグループ2を選択します。右のグラフは割合を示しています。
以上のことより、欧米人はルールに基づき分類したり、主張している部分に注目する傾向があり、東アジア人は全体の調和や家族を重要視している傾向があると考えられます。 このように異なる価値観を理解した上で、異文化と接触していく必要がありそうです。