昨日の炭電池の作り方で食塩水がでてきましたが、食塩水と絵具を洗濯糊(成分表示にPVAとかポリビニルアルコールと記載のもの)に入れて混ぜるとスーパーボールになります。 スライムは、食塩の代わりに「ホウ砂」を使用します。ホウ砂は薬局で売っています。昔、目を洗浄するのによく使われました。濃度が濃いものを飲んだりすると危険です。 遊んだ後は念のため手を洗いましょう。 スーパーボールやスライムの作り方は→ https://kids.gakken.co.jp/jiyuu/category/art/bouncyball/
洗濯糊はポリビニルアルコールが水に溶けています。ポリビニルアルコールは水酸基OHをたくさん持った高分子なので、水の溶けやすいのです。スーパーボールの場合、この溶液に食塩を入れると「塩析」という反応により、水とポリビニルアルコールが分離してポリビニルアルコールが沈殿して固まります。食塩はナトリウムイオンと塩化物イオンになって水の方へ、絵具はポリビニルアルコールの方へ移ります。
資料のp.2ページをご覧ください。 → 塩析
p.4 スライムの場合は、「ホウ砂」が、ポリビニルアルコールに溶け込むことで、塩析ほど硬くなりませんが、ポリビニルアルコール同士が集まって適度な硬さのスライムができます。この場合も、絵具は水よりもポリビニルアルコールの方に移ります。このため、手で触っても絵具が手につくことはありません。
p.3 スライムもスーパーボールも、似た物同士が集まってできるのです。 似た物同士を日本語では、「同じ穴のムジナ(アナグマ)」とか「類は友を呼ぶ」とか言います。 英語では、「Birds of a feather flock together.(同じ羽の鳥たちは群がる)」という表現があります。洒落たところでは、「Likeness causes liking.(似た者同士は恋をする)」という表現もあります。