「鏡の国の生き物をつくる」(監修:藤原慶 発行所:日刊工業新聞社)を読み始めました。最新の研究をベースにSF小説、エッセイあるいは対談など専門知識がなくても興味深く読むことができそうです。監修の藤原先生が「はじめに」で、クイズを出しています。ヒトの体を構成するタンパク質の元になるアミノ酸はL体です。糖類は、D体を摂取して細胞が形成されています。L体を鏡で写した構造がD体です。L体とD体は鏡像関係にあるといいます。もし、D体のアミノ酸でできた異星人(鏡像人類)がいるとしたら、どうなるか?という問題です。
- 知性は同じか? → 同じだと思われる
- 五感はどうか? → 聴覚・視覚・触覚は同じ。味覚・嗅覚は異なる。地球人と同じものは食べられない。
- かかる病気は? → 地球人のかかるウィルスには感染しない。がんや怪我は多分同じ
- 地球人と鏡像人類は子孫を残せるか? → 無理。見た目は同じでも、生物種は違うから。
最新の研究では、「ヒトの大脳の遊離型セリンの約20%はD型」という報告があります。