「意思決定」については、「意思決定の順位付けはどうしますか?」「失敗しても自分で意思決定を」「実験して意思決定する」「どちらを選択しますか?」「楽観論者ですか?悲観論者ですか?」「判断に迷った時は?」で取り上げてきました。今回は、「確率による意思決定」について説明します。
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商品A、B及びCについて条件1、2及び3の確率で売れるとした場合の、利益が数値として表にまとめられています。どの商品を売っていくかについて意思決定する方法が3つあります。各々について説明します。
- 期待値原理: 例えば、商品Aについては、各々の条件の確率と利益を掛け合わせて加算して合計を算出します。Excel関数では、「SUMPRODUCT($〇:$〇,〇:〇)」で計算します。〇:〇には「$」を付けておきます。計算結果は、期待値51.5のB商品を採用します。
- 要求水準原理: 利益40以上になる確率を合計します。Excel関数では、「SUMIF(〇:〇,">=40",$〇:$〇)」で算出します。確率1.0で一番高いA商品を採用します。
- 最尤(さいゆう)未来原理: 条件2の確率が一番高く、その中で利益が60と一番高いC商品を採用します。
用いる意思決定方法により、採用する商品が3様になっています。どの方法を選択するかの意思決定も必要になりますね。