昨日「カプラン・マイヤー法」を取り上げました。本日は、例えば投薬の効果であったり故障の程度を比較する「ログランク法」を説明します。
資料はこちら → ログランク検定2
p.1 左上表は、ステージ3と4の経過日数ごとのイベント発生数とその合計を示しています。今回のイベントは死亡です。1が死亡、0が打切りになります。中央の表は、生存数です。右上表は、期待値と分散を算出しています。死亡発生日4日目の期待値e11を算出してみます。ステージ3の生存数19を生存数合計の80で割った0.2375となります。ステージ4の期待値は生存数61を80で割って0.7625となります。同様に、死亡発生日ごとに算出していきます。分散は、一番下にある数式を用いて算出します。この式は、抜取検査のサンプルサイズを決める際に用いた超幾何分布になっています。
p.2 グラフの下にある統計量の式に、右表の期待値と分散の合計を代入して算出します。p値は、Excel関数の「CHIDIST」を用いて、統計量を代入して0.011となります。0.05より小さいので、ステージ3と4は有意差があると判定します。経時的に、薬の効果が現れてきたり、故障の改善が見られる場合は、このような「ログランク法」は有効であると考えます。
資料に用いたExcelファイルです → ログラング検定
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