統計の要素を用いて、世の中の現象を見比べてみようと思います。
資料をご覧ください。→ 仕事・統計
p.1 正規分布のグラフを描くと、その下の面積が確率を示していますね。±σの面積が68%、±２σが95.4%、そして±３σが99.8%という数字は、今までも何度か出てきました。好き嫌いを正規分布の上に色分けして描いてみました。好きが16%、どちらかというと好きが34%、どちらかというと嫌いが34%、嫌いが16%のような分布になることが多いと思います。アンケート結果は、このような比率になるのではないでしょうか。好きが16%、それ以外が84%あるいは成功者2%、それ以外が98%などのような数値の使い方を覚えておくとよいかもしれません。
p.2 営業マンが訪問して、好感を持たれるのが32%、半分は訪問を受け入れ、半分は訪問拒否（上図）あるいは、提案について16%は十分満足、それなりに満足が34%、少し問題と思うが34%、提案拒否が16%というパターンがよくあると思います。
p.3 正規分布の確率を左側から累積するとS字カーブとなります。世の中には、このS字カーブになる現象はたくさんあります。 ブーム、ヒット、感染やスキルアップなどが適用します。スポーツの習熟度についてみると、慣れるにしたがい上昇し、中間では急激に進歩します。その後進歩速度が逓減し、最後は惰性で動いているとなります。
p.4 トレーニングをさぼると筋力や体力がダウンし、トレーニングすると筋力や体力がアップします。これによって、平均値辺りの人数が増えます。以前、「平均値に近づく事象が多い」「森羅万象 平均的なものからのズレをなくす方向に動く」でも取り扱いました。
確率の数値など頭に入れておくと、プレゼンテーションなどでも賛同の効果が期待できます。