標準時間設定では、作業者選定次第で数値の精度が悪くなってしまいます。これを解消するために係数を設定する方法を説明します。
資料はこちら →IEその7
p.1 標準時間=正味時間+余裕時間=観測時間の代表値×レイティング係数×(1+余裕率)で表すことができます。作業者の熟練度や本人の努力、作業条件や安定性などを点数化してレイティング係数とします。下表は一例です。例えば、熟練度が普通の作業者が努力して普通の作業条件で安定性良く作業しているとします。表中の赤字の点数が係数となります。観測時間の代表値が0.5分の場合、正味時間は、0.5分×(1+0+0.11+0.02+0.03)=0.5分×1.16=0.58分と計算できます。
p.2 今までIEのツールを取り上げてきましたが、QC7つ道具と同様にIE7つ道具があります。表にまとめました。
一先ず、IEの話はここまでです。IEのツールは、まだまだたくさんあります。一度は使ってみて、工程や目的に合致した方法を見出していきたいものです。