数値で判断する種々の法則や用語がありますので、まとめてみました。
資料はこちら → 数値化その6
p.1 「パレートの法則」は、「全体の数値の8割は、全体を構成する要素のうちの2割の要素が生み出している」というものです。QC7つ道具のパレート図では、不具合事項や原因を多い順番に並べて累積パーセントを表示させます。累積パーセントが80%(8割)は横軸の項目の2割の項目(赤枠)で発生するとも言えます。この項目から改善していきます。
p.2 人が関与できる人数は「ダンバー数」で約150名、管理できる数は「マジックナンバー7」で7名程度だそうです。瞬間的に記憶できるのが7項目ぐらいがMaxのようです。7がつく言葉が多いですね。
p.3 「キャズム理論」は、商品を市場に出してから普及するか否かを判断する数値指標です。34%の壁を超えると普及するそうです。
p.4 「72の法則」は、売上や借金が2倍あるいは半分になる年数を概算で計算できますので、覚えておくとよいと思います。複利で変化するものが対象です。例1や2で計算事例を示しました。 なぜ72なのかを導出する式を記します。途中マクローリン展開で近似しています。実際はn=69.31/rとなりますが、計算上きりがよい72にしたようです。
p.5 「限界効用逓減の法則」は、「一定期間に消費される財の数量が増加するにつれて、その追加分から得られる限界効用は次第に減少するという法則」ですが、わかり難いので、コーヒーで説明します。コーヒーの単価は300円します。満足度を数値化すると、1杯目、2杯目そして3杯目と満足度は下がっていきます。ビールなども、1杯目は美味しいですが、2杯目以降は美味しさは低減していきますね。コーヒーやビールの価格価値は同じですが、満足度や効能は低減していきます。
これ以外にもありますが、代表的なものを説明しました。数値が絡む話題でした。