昨日、水滴が坂を登ったりする話を紹介しましたが、水繋がりで「テスラバルブ」を取り上げます。先ずは、「逆止弁」はご存じですか? 一方向には流体が流れますが、反対方向には流体が流れないバルブのことです。身近では、自転車、浮き輪あるいは布団の圧縮袋に使われていますね。圧力の力で閉じて流体が流れなくなります。 左図が「ダックビル」(アヒルのくちばし)形の逆止弁です。左から右へはくちばしが開き流体が流れますが、逆はくちばしが閉じて流れなくなります。材質はゴムのような弾性体が用いられます。右図は、ボールが流路を塞ぐと流れなくなります。 本日取り上げる「テスラバルブ」は、ダックビルやボールのように塞ぐパーツがないバルブなのです。
動画をご覧ください。 → https://www.youtube.com/watch?v=suIAo0EYwOE
1:10付近 ハの字の邪魔板が流路内にあります。上下のどちらが流れやすいでしょうか? 考えてみてください。 この後、邪魔板の形状や位置がが変更されて「テスラバルブ」になります。 完全に流体を止めることはできませんが、微量流すバルブとして利用可能化もしれません。 探すともっと面白い原理の機構があるかもしれません。