「みかづき」(著者:森絵都 発行所:集英社)を読み終えました。NHKでも最近放映されていたようですね。 高橋一生が吾郎役を演じていたそうです。塾の話なので、興味を覚えて読んでみました。教育と家族を題材にした小説です。 現在、研修を担当しているので、教育について考えさせられることがいくつも出て来ます。 例えば、受験のための塾と補修のための塾、ゆとり教育、集中させるための方法、綴り方の効能などについては参考になります。
本のタイトルである「みかづき」の意味が後半出て来ます。吾郎の孫である一郎(血はつながっていない)が、就職戦線で敗れて配達のアルバイトしているうちに、次第に教えることに生き甲斐を感じるようになります。 この時、吾郎が「また、☽が上がった」と感じました。 この一郎が始めた塾の名前が「crescent(クレセント)」です。フランスでは「croissant(クロワッサン)」と呼び、月形したパンをクロワッサンと呼びますね。 この「みかづき」という言葉、意味深長です。NHKのドラマに出てきたかどうかは、見ていないのでわかりませんが、もし「みかづき」の意味が出てきていないようであれば、是非、本を読んでみてください。この本を読んでから「みかづき」という言葉が好きになりました。このブログも「☽」かな。