「ニンゲンに聞いてみた」(著者:益田文和 発行所:50ノ音)の「はじめに」を読むと興味深いことが書いてあります。アイヌの長老(エカシ)は、「3分の1は自分のため、3分の1は動物のため、3分のの1は未来のために」と述べたとこの本の主人公である野良猫に語ったと書かれています。2番目、3番目は、他人であったり、アイヌの神様(カムイ)つまり自然界のすべてのもの(動植物や火、水、風など)の場合もあります。この本は主人公が野良猫なので、2番目が「動物」となっています。アイヌでは、ニンゲン以外の生き物は「カムイ」と呼ばれ2分の1の世界に生きていると言われています。クマの神はサケの半分を食べて、もう半分は大地の栄養として自然に返すという神話があります。動物たちは取りすぎない、半分まで。残りは、他のために残す。それが、自然が長く続いてきた仕組みだということことです。3分の1といい、2分の1といい、ニンゲンが占有しすぎてはいけないということですね。最近、クマが出没するのも、ニンゲンが占有しすぎた結果なのでしょう。アイヌの考え方を見習う必要がありそうです。