家庭菜園で採れた野菜は新鮮とわかりますが、店で購入した食料品の新鮮度は見た目で判断するしかないですね。この新鮮度を計測する計測器が種々開発されています。資料にまとめてみました。
資料はこちら → 鮮度計
p.1 K値測定器、ヒスタミンチェッカー、生体電気インピーダンス法、反射光強度測定法及び反射音測定法などの計測法があります。
p.2 K値測定器は、魚等に含有しているATP(アデノシン3リン酸)及び劣化分解して生成するイノシンやヒポキサンチン等の濃度を計測してK値を算出します。計測器としては、液体クロマトグラム、電気泳動あるいは試験紙が用いられます。電気泳動での劣化の変化を右上に載せておきます。
p.3 生体電気インピーダンス法は、魚の鮮度を計測します。インピーダンスは電流の流れにくさを示します。脂肪は電流を流し難く、筋肉は電流を流しますが、劣化すると全体的に電流を流し難くなります。この電流の流れにくさをインピーダンスで計測します。
p.4 反射光強度測定法は、光を照射して反射光を計測して鮮度を計測します。緑の野菜は青と赤の光を吸収し、緑色の光を反射するので緑色に見えています。新鮮な野菜は光合成が活発なので、赤色の光を十分吸収しています。そこで、赤色の光を照射して、反射する赤色の光強度を計測することで、鮮度を計測します。反射光強度が大きくなってくれば鮮度が落ちていることになります。 リンゴのような果実の場合は、近赤外光を照射して糖が多ければ吸収が多く反射光強度が小さくなります。非接触の糖度計ですね。
p.5 反射音測定法は、音を照射して反射音をマイクで検知して、スペクトル解析して、機械学習したデータと比較して鮮度を判定します。劣化すると水分量や細胞の破壊で伝達する音のスペクトルが変化します。スイカが熟したかどうかを、手で叩いて音で判断しますね。それを装置で実行するわけです。
店で購入する際に、リアルタイムに鮮度がわかるようになるといいですね。