「ややテクニックが必要」の続きです。前回は、2因子分析の因子負荷量を決めないで分析しました。今回は、因子がわかっている場合に有効な方法です。
資料はこちら → 2因子分析その2
p.1 今回は2つの因子が「左脳的能力」と「右脳的能力」と設定して分析を進めます。その際、右脳的能力が影響する教科を英語と国語だけと決め、(この設定が合っているかどうか別として)bx=by=bu=0として分析します。 このような分析手法を、「SEM(Structural equation models)」の中の「確認的因子分析」と呼びます。
p.2 ax~ bwは、前回は因子負荷量としましたが、今回はパス係数と呼びます。左上の式となり、分散共分散分析行列を示します。因子分析で実施したように、理論値と実施結果の誤差の平方和Qが最小になる際のパス係数を算出します。
p.3 Excelに必要な値を入れて、前回同様ソルバーでパス係数を求めます。パス係数とその転置行列を算出して得た行列の対角にVeを足した行列を作成し、一番上の相関行列を差引きぞの平方和Qを求め、最小になるようにソルバーで求めて、パス係数を算出します。
p.4 前ページで算出したパス係数を因子分析図に記入しました。右脳的能力は、英語よりも国語のウェイトが高いという分析結果となりました。
今回の結果は、主観的な要素も多分に入りますので、恣意的な結果にならないような注意が必要です。