「ザ・ゴール」(著者:エリヤフ・ゴールドラット 発行所:ダイヤモンド社)に登場する工場長のアレックスと物理学者で恩師のジョナとの問答は、TOC(制約)理論を理解する上で、タメになりますので、少しずつまとめていきます。
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p.1 緑字と青字がジョナの質問とコメント、黒字がアレックスの回答です。アレックスの会社が、ロボットを導入することで、効率が上がり生産性が36%アップしたと認識していることについて、ジョナが質問しながら、誤りであることを理解させようとしています。そして、ロボットを入れたことによる問題点を悟らせようとしています。
p.2 「生産性」の定義についての質疑応答です。そして、「会社の目標は一つしかない」と投げかけています。
p.3 アレックスは、目標を一つに絞り切れず悩みます。いろいろ悩んだ結果、「お金を儲けること」にたどり着きました。当たり前で単純な答えなのですが、なかなか思いつかないものです。次の質問は「評価指標は?」です。どの企業でも、純利益・投資収益率・キャッシュフローを算出し経営状態の評価指標としているはずです。ジェナは、もっとダイレクトに評価する指標は、スループット・在庫・作業経費であると述べています。3つの定義には、いずれも「お金」という言葉入っており、お金の出入りを絵にしてみました。さすが物理学者ですね。出力=入力-蓄積の式に従っています。