ビールやスパークリングワインの泡について、面白い話題2件です。泡の出すためのアイデアが素晴らしいし、物理現象を上手く利用しているのです。
資料はこちら → 面白い流体力学その1
p.1 ツヴィーゼル社のシャンパングラスと別のグラスで泡の出方を比較した動画と石塚硝子の動画をご覧ください。綺麗に泡が上昇していく様子がご覧になれます。グラスの底面に「発泡ポイントの刻印」が刻まれているようです。マシンメイドのグラスの場合は、レーザー加工、ハンドメイドの場合は職人が刻印しているようです。右側の写真は、グラス内側にサンドブラストで表面に凹凸加工することにより泡立ちを良くしたグラス(写真右上)です。通常の1.5倍の泡の高さになっています。化学実験で多孔質の沸石を入れて、沸騰時に気泡がスムーズに出るようにした経験があると思います。それと同じ原理です。
動画その1 → https://www.youtube.com/watch?v=nP60x-2vGxI
動画その2 → https://www.youtube.com/watch?v=5G51Zv61-L8
p.2 ギネスビールご存知ですか?私はまだ見たことがないのですが、動画その3をご覧ください。グラスに黒ビールを注ぐとある模様が現れて、下方に流れるように移動していきます。泡はゆっくり上昇します。泡がクリーミーなのは、炭酸の他に窒素の泡が含まれていて、泡の直径が炭酸に比較して10分の1の小さな大きさのためだそうです。 動画その4は大阪大の提供で、傾斜がある斜面側に上述の模様ができることを示しており、泡一つ一つの動きを矢印で表しています。動画その5は、泡とビールの液体成分の動きを絵で説明しています。また、動画の終わりの方で、ビール缶を切って中から白いボールを取り出しています。ギネスビールについて検索すると、まだまだ面白そうな話がでてきますので、明日また取り上げます。白いボールに関する特許もありました。
動画その3 → https://www.youtube.com/watch?v=M1gVQ-GaTWA
動画その4 → https://www.youtube.com/watch?v=m1JNI492IgI
動画その5 → https://www.youtube.com/watch?v=fm3n_SMNcC0