図書館から借りている「忙しいのに退化する人たち」(著者:デニス・ノルマーク 発行所:SUNMARK)を紹介します。昨日は、スマホが時間を盗んでいる話をしましたが、忙しいのは時間を盗まれて空き時間が少なくなるのも一つの原因かもしれません。
これだけITや技術が進歩しているのにも関わらず、なぜ労働時間短縮がされないのだろうか? そして、管理するオフィスワーカーが増え、他人の行動を監視する仕事も発生しています。「誰かがプロセスを効率化して時間を節約する方法を編み出すたびに、ほかの誰かがその時間を使う新しい手段を見つける」と書かれています。「自由時間が大幅に増えそうになるたびに、われわれは新しい方法を編み出して自分たちを忙しくさせてきた」とも書いています。「あるある」ですね。
著者は「偽仕事」という言葉で説明しています。「偽仕事」とは、ただ何もしないでことではなく、忙しいふり、仕事のようで仕事でない活動、無意味なタスク、既に知っていることをくどくどと聞かされる会議、プロジェクタの電源を切るとすぐに忘れるパワポのプレゼン、トラブル防止にならない監督・監視、やることがないことを隠すための活動、必要もない文書保管の仕組みを見直すことなどなどです。この「偽仕事」は、本当の仕事をしている人には何の影響も与えないので、認識され難いのです。身の回りに、結論が出ない会議、読まれない報告書、実際の仕事とはなんの関係もない実施計画書、退屈すぎて頭がおかしくなりそうな仕事、メールや検索サイトを見て時間を潰していることはありませんか? これらも「偽仕事」です。 私が現役の頃、会議中はパソコン画面を見ないようにしたことがあります。会議に集中しないで、メール対応している方が居られたからです。会議に集中したら、もっと時間が節約できるのに。 本ブログも時間つぶしで見ないで、時間を決めて見てね。