最強の酸を調べてみました。
資料をご覧ください → いちばん その2
左表は下に行くほど酸度が高くなり、最強の酸は「フルオロアンチモン酸」と呼ばれ、フッ化水素とアンチモン酸の混合物です。あまりに強すぎて、金属、ガラス、プラスチックの容器は反応するため、テフロンの容器に保管する必要があるそうです。100%硫酸より酸度が高いものを「超酸」と呼びます。酸度は対数表示ですので、1違うと10倍違います。よって、フルオロアンチモン酸は、10の19乗倍、100%硫酸より強いことになります。用途は何でしょうか? ハメットの酸度関数H0は右のように定義されています。酸度H0はpH計では測定できませんので、塩基性指示薬としてニトロアニリンやニトロベンゼンの誘導体を少量加え、溶液中での B/BH+ 濃度比をNMRスペクトルの積分値や吸光光度法によって求めることで算出します。
水溶液のpH及び緩衝能については、以前「長年の疑問(リン酸塩緩衝液のpHはなぜ6.86?)」で説明しました。